アンチコンピュータ戦略(12)

今回は表題通り、Pona1に対する、比較的再現率の高い必勝定跡の話。

39図は▲3四飛と横歩を取った手に対して、△4一玉と寄った局面。
ここで▲2四飛と寄れば、乱戦となる可能性が高い。
対してPona1の指し手は△2三歩か、あるいは△6二銀か。
△2三歩ならば▲2六飛と引いて、あとは実力で指すよりない。
△6二銀(40図)ならばどうか。

△6二銀は後手玉の壁になるため、一目危険な手。
人間ならば大丈夫と読んでも、避ける類の手だろう。
40図、GPSの示す最善手は▲2八飛。
では、代わりに▲2二角成△同銀▲同飛成△同金▲7七角△8九飛成▲2二角成(41図)と切り込むとどうか。

やはり後手玉は△6二銀の壁がたたって、危険だ。
次に▲2一馬が桂を取りつつ▲3二銀以下の詰めろとなる。
41図でPona1は△6五桂と打ってくる。
対して正着は▲4八玉のようだが、Pona1戦に限れば、▲2一馬の方が話が早い。
以下は△5二金▲7二銀△1四角▲2三歩△同馬▲2二馬△2六飛(42図)と進める。

42図では▲3一金が好手。
△4二玉ならば▲3四桂と打てる。
単に△5一玉の方が優るが、以下は▲2三馬△同飛▲3二角(42-2図)と進む。

詰めろ飛取りがかかって、先手勝勢だろう。
さらに△9五角▲4八玉に△7一銀(43図)と進んだ局面が最後の関門。

43図で▲7一同銀成(不成)は△2九飛成で逆転模様。
逃がすようでも▲4一角成(または▲4一金)△6二玉▲7一銀不成△同玉▲2三馬(44図)と駒を取るのがよい。

現在のPona1は44図からは△5七桂成▲同玉△6八銀▲同銀△7八龍と進めてくるはず。
あとは▲7九銀打で大丈夫だろう。

昔のソフトは、判で押したように負けまで同一手順で進める例が、いくつも見られた。
序盤、中盤、終盤とスキがない現在のソフトでも、探せば少しはスキがある、ということだろう。
誰かがコンピュータとの真剣勝負をおこなう際に、優秀なリサーチャーを何人か雇えば、さらにいろいろな例を見つけられそうだ。


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