静止画配信

◆静止画配信は王位戦、女流王位戦(新聞三社連合主催)の中継などで始まり、対局盤面や対局室の模様、対局者をリアルタイムに近い形で写して好評を博しました。ライブ動画がコストがかかる一方で、静止画配信は機材(ネットワークカメラ、三脚など)を揃えれば、以後はほとんど金銭的コストがかかりません。数十秒ごとに更新される画像(jpegファイル)をFTPで転送し、htmlファイルをやはり数十秒ごとに自動更新させてコマ送り的・紙芝居的な推移を見せることが可能でした。
 2007年10月からは王将戦リーグ(毎日新聞社主催)、マイナビ女子オープン(毎日コミュニケーションズ主催)、LPSA主催各棋戦の中継において、こうした静止画配信と棋譜配信盤面を組み合わせた新柿木アプレットが用いられるようになりました。以前は別々のページを交互に見ていたものがひとつとなり、見やすくなったわけです。このように中継スタッフ側の要望を次々と開発者の柿木義一さんは、筆者からすれば神にも等しい存在です。
 筆者はパナソニック製ネットワークカメラ(1台10万円弱)を3台購入し、これまで中継で使ってきました。その性能は優れたものですが、個人で使うにはやや高価なうえ、設営するのもかなり大変です。一方でウェブカメラは安価であり、簡素な性能ながら設定は比較的容易で、今後は動画ライブ配信とともに中継の現場で多く使われるようになると思われます。
(以上2008年4月記 http://mtmt-blog.com/?p=1012)

◆Ustream等のサービスやウェブカメラの普及にともない、ライブ動画配信はポピュラーなものとなりました。ただし現在でも静止画中継がおこなわれる場合がありますので、手順等をメモとして残しておきます。
(2011年4月記)

★使用機材
・ネットワークカメラ(Panasonic製BBシリーズ)
http://panasonic.biz/netsys/netwkcam/lineup/hcm581.html
・ノートパソコン(設営時のみ)
・セットアップソフト(CD-ROM、setup.exe)
・モデム・ルータ(及びブロードバンド回線)
・LANケーブル(ルータとネットワークカメラをつなぐ)
・三脚
・延長コード
・布テープ(できれば黒)

★ネットワークの確保
・ブロードバンド回線(ADSL、光等)が必要。
→WiMAXやイー・モバイルではおそらくできない。

・複数台を使う場合は、ルータで分岐。
→理論上、ハブでの分岐はできない、と思われたが、実際にはできる

★設営
・カメラ(及び三脚)は原則、盤側机の反対側に置く。

・対局者を映す場合には、その対角線上に置く。

・ルータとカメラをLANケーブルでつなぐ。
→無線LAN機能はない。
→接続されると、カメラのランプが黄から緑に変わる。

・ノートパソコンでソフト(setup.exe)を立ち上げる。
・ネットワークカメラを検索し調整する。
→実際にモデルを座らせて、位置を確定。
→同一ネットワーク上でPCが使えれば、対局中にモニター代わりにもなる。

・FTP転送先を設定する。
→30秒に1度アップロードぐらいが適当。
→実際にサーバ上に送られているかを確認。
→棋譜再現アプリ上では166×116に切取られる。うまく反映されているかを確認。
→休憩中断中や終了後は、必要があればサーバ上の画像を置き換える。

・設営が終わった後、パソコン等を引き上げる。

・モデム回りのコードやLANケーブルを整理。

→養生でガムテープを使う場合は、目立たない黒がよい。

★補足
・音声はマイクをつけない限り、入らない。
・作業時間は慣れれば1時間弱。
・できれば前日のうちに終わらせておく。また当日朝にはもう一度確認。
・やむを得ず当日朝に設営する場合、できるだけ時間に余裕を見て。対局開始30分前には終わらせる目処で。