名人戦第4局

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 5月18日~19日
 本局の1年後の名人戦第7局も銀波荘で、この投稿はそのとき書いています。名人戦中継を見返してばか5手詰を解き直すが、しばらく答えを思い出せなかった。七番勝負はこのとき森内名人2勝、谷川九段1勝。後手谷川九段の四間飛車・藤井システムに対して、森内名人が急戦を仕掛けた。終盤の入口で森内名人は▲3七歩(75手目)と馬筋を止めた。羽生三冠の著作にも書いてと思うが、馬筋を止める手はほとんど好手という感じがする。この後谷川九段も執念を見せて差が詰まったかと思わせたが、99手目▲5七金、107手目▲6七金打といういかにも名人らしい手厚い金打ちが出て決まった。
 名人戦移管問題を主な争点とした棋士総会はこの後5月26日におこなわれた。結論が持ち越された8月1日の総会において、毎日新聞社案を支持するは90票、支持しないは101票。毎日案は否決された。総会後の議場では渡辺竜王が一人、信じられないという顔をして頭を抱え、席を立てずに呆然としていた。昨今は歳のせいかすぐに過去を忘れてしまうのだが、そのときの光景だけは忘れないだろう。
(2007年6月28日記)
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