2007年12月30日

学生王座戦

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 12月28日(金)

 学生王座戦最終日。行こうかどうしようか迷っていたが、栃木のイナズマこと立命館OBの君島さんに「そんなの行くのは当たり前」という姿勢を見せられたのと、ありがたいことにさるスポンサー筋から依頼があり、半ば仕事となったので迷うところがなくなった。新幹線と近鉄を乗り継いで四日市まで行き、雨の中会場に着いた頃にはちょうどラス前の8回戦が始まる頃だった。来た以上は中継屋らしく、レポートのひとつでもしないと落ち着かない。詳しくはこちら「将棋パイナップル」をご覧ください。
 最終9回戦は優勝をかけた東大-立命館の千秋楽決戦。時代は変わろうとも学生大会団体戦で感じられる情念のようなものは、そうは変わらない。負けてしまった後、控え室の隅でうずくまり、動かなくなってしまった東大の選手がいた。

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 何と声をかけていいのかは、わからない。試合はその後両チーム3勝3敗となり、最後に残った大将戦で決まることになった。

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 東大・高橋君、立命館・和井田君は大将でもあり、チームの主将でもある。自分の現役時も含め、長い間学生の団体戦を見てきたが、こうした展開はちょっと記憶にない。人が多すぎて、盤面まで見ることはできない。

071228_4.jpg 控え室でレポートをアップしながら待っていると、やがて声にもならないどよめきが聞こえ、人垣が動き始めたのがわかる。あわててカメラを持って見に行く。長い沈黙。誰かに結果を聞いたわけではない。しかしどちらが勝ったのかはすぐにわかった。勝者、敗者ともに涙ぐんでいるシーンは、はじめて見た気がする。学生将棋史に残る名勝負。本当にいいものを見せてもらいました。ありがとう。

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コメント

 「将棋パイナップル」とあわせ、大変貴重な写真つきのレポートをありがとうございました。学生時代の自分の経験と重ね合わせて、胸が熱くなりました。素晴らしい写真、そして、「将棋パイナップル」への東大主将の高揚したコメントにも心を動かされました。
 実は私は、学生時代は囲碁部だったのですが、学生リーグのあの熱気が、囲碁専門誌(紙)でほとんど無視され、伝えられていないことに、強い不満を持っていました。将棋の世界も同じなのですね。全くもったいないことだと思います。特に、「ヒカルの碁」で、学生の囲碁(一般の人にとっては、囲碁も将棋も「似たようなもの」です)の試合が団体戦という形で行われることが一般の若者にも知られるようになっていて(あれは中高なので3対3ですが)、そのシビアさなども以前よりは理解されやすくなっているだけに、大学将棋にうまく光を当てれば、若いファン層の拡大にもつながるかもしれないのに。
 本当にありがとうございました。一読者として、どうしてもお礼を言わずにはいられませんでした。
 

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