2006年2月18日

棋界の美徳

 昨日は原稿の締切日。何とか書き上げ、ほっと一息をつく。夕方から将棋会館の控え室にて、大阪でおこなわれている朝日オープン準々決勝▲森下-△谷川戦をネット中継で観戦。戦形は意表の相振り飛車で、中盤でリードした谷川九段の勝ちとなった。その後、某強豪氏と戸辺三段との10秒将棋を観戦。どうも最近は戸辺君にお小遣いをあげ続けてばかりだ。

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 夜、田中寅彦九段に誘っていただき、新宿に行く。上の詰将棋(13手詰)は花園神社近くの焼き鳥屋の一隅に書かれていたものです。芹沢博文九段の思い出などいろいろな話をうかがい、勉強になった。ほとんど書けない話ばかりですけれどね。そうして改めて、1983年12月の連盟杯決勝・米長-田中戦、1984年2月の朝日決勝第3局・谷川-田中戦は棋史に残る名局と思った。

 焼き鳥屋を出た後は花園神社の境内を抜け、ゴールデン街の「一歩」へ移動。そこで私はB級2組最終戦のことについて尋ねてみた。6勝3敗で自力昇級の権利を持つ内藤九段と対戦するのは、4勝5敗で既に昇級、降級点、いずれも関係のない田中九段。「こんなレースになるとはねえ」と田中九段は苦笑していた。66歳の内藤九段が昇級すれば社会現象にもなるだろう。そうした事情は田中九段がいちばんよくわかっている。「でも負かしにいくのがこの世界の美徳なんですよね」と言うと、「そんなの当たり前だ。着物を着て全力で負かしにいきます」。グラスをにぎりしめて、きっぱりと田中九段は言った。それは遠い昔に読んだ、『対局日誌』の一シーンを見ているようだった。

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コメント

松本博文さま:暗算で20分でした
 Yozakuraです。上記写真中の詰め将棋に釣られ、読み掛けの雑誌に図面を筆写し、考え込むこと20分、漸く詰ませました。3手目が閃かないと、ストーリー全体が把握できない仕掛けとなっている模様ですね。
 平素の生活モードと、将棋に必要な思考回路とは、全く無関係であり、酒場の酔客には「格好の肴」となることでしょう。易しい問題を選択された田中九段のサービスに感謝。
 お元気で。2/20 Yozakura敬白

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