Sウェルター級タイトルマッチ
午後、対局予定表を見ながらそろそろ将棋会館に行こうかと思っていた頃、近将の相崎記者より電話。今日の後楽園ホールのボクシングのチケットが余っているんですが、というお誘いで、一も二もなくついて行くことにした。どんな試合でもいいので、一度はボクシングを見に行きたかったのだ。調べてみると、メインイベントは東洋王座、日本王座をいずれも保持するクレイジー・キムに川崎タツキが挑むスーパーウェルター級のタイトルマッチ。二冠をかけての試合は異例で50年ぶりなのだそうだ。心をはずませて将棋会館に寄り、竜王戦1組の森内-阿部戦、羽生-先崎戦などをちらりと見た後で後楽園ホールに向かった。

JR水道橋駅で降りると集合時間にまだ時間があったので、少し散歩をする。東京ドームの夕暮れを見ているうちにウルトラクイズの○×問題で間違ったことを思い出し、頭に血が上った。ウィンズの前からサガサキ、ごとげん両氏と連れ立って、後楽園ホールに入る。やはりライブで見ると、選手の息遣いのリアルさが違うと感じた。
18時に4R、デビュー戦同士の試合が始まって、少しずつ客席は埋まっていく。最後から2番目のミドル級10Rの保住直孝-岡田山金太郎戦あたりでは、すでに座れない人が出るほどの盛況ぶり。両者のキャラを反映してかヤジも次第に殺伐としたものとなる。劣勢の金太郎選手はふてくされたような態度から時折大振りをヒットさせて会場を沸かせていたが、最後はレフェリーが突然キレたようにTKOを宣言して試合は終了した。保住選手は聞き手のお姉さんにマイクを向けられると、「××××ーー!!」と放送禁止用語を絶叫して、勝利者インタビューも文字通り一言で終わった。
さて、いよいよメインイベントである。二冠をかけての異例の戦い、というのは例えば今年度、王位戦七番勝負と王座戦五番勝負で羽生王位・王座に佐藤棋聖が挑戦をしてそれぞれタイトル戦がおこなわれたけれど、それをまとめて一度にやってしまおうというノリである。チャンピオンのクレイジーキム選手は世界をも嘱望される実力者であり、愛嬌があってファンも多い。一方の川崎タツキ選手はヤクザ稼業から足を洗い、薬中を克服してボクシングで再起をかけた、異色の経歴を持つ苦労人。会場もそれをよくわかっている。このストーリーで盛り上がらないはずがない。事前の予想はキム乗りが圧倒的だったが、声援は8-2でタツキが多かったと思う。

1Rからタツキは猛ラッシュを浴びせ、場内は騒然となった。しかしキムの懐は深く、決定打を与えない。手厚く受けきったキムは的確に反撃を重ね、白いパンツはタツキの返り血で赤く染まっていった。タツキは勝負をあきらめずに前へ前へと出ていく。客席からは割れんばかりの大歓声。振り返ってみても、震えるような名勝負だったと思う。最後はレフェリーが試合を止めて、キムのTKO勝ちとなった。
ところで私の席の隣りでは、小林宏六段にあまりにそっくりな方が観戦していたのでびっくりした。試合終了後おそるおそる挨拶をしてみると、やはり小林六段だった(当たり前だ)。小林六段は週に1度は後楽園ホールに足を運ぶという本物のボクシング通。「いやあ、平日でこんなに人が入っているのは見たことがない。僕はクレイジーキム選手が好きでねえ」とのことだった。
後楽園ホールを出た後、総武線に乗って千駄ヶ谷の将棋会館に戻る。将棋会館ではちょうど、メインイベントが終わったところだった。

コメント
そう言えば、東京ドームに向かって、女の人がたくさん歩いていませんでしたか??
明後日まで、「東京国際キルトフェスティバル2006」が開催されています。なので女性がいっぱい★
たまたま今日、その中に私もいますた(爆)
ドーム内は、90%以上が女性でした。ある意味女の花園でしたよぉ~。
Posted by まにょ。 at 2006年1月25日 20:40
あ、はいはい、その案内は見ました。明日は行けそうもありませんので、いずれ将棋カルトフェスティバルを開かれる際にはぜひお知らせください。
Posted by mtmt at 2006年1月26日 01:26
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