2006年1月19日

A級7回戦3局

 16日(月)はA級7回戦の3局、羽生四冠(5-1)-久保八段(2-4)、佐藤棋聖(4-2)-藤井九段(2-4)、森下九段(2-4)-郷田九段(3-3)の中継。私の担当は羽生-久保戦で、久保八段の四間飛車に対して羽生四冠は居飛車穴熊に組んだ。昼過ぎ、免状署名を終えて中継作業室を訪れた渡辺竜王は「最近羽生さんが穴熊で負けたのを見たことがないですね」。言われてみればそんな気もする。

 夕方、書道部の例会が終わった片上四段から「松本さんへ」と為書された立派な色紙をいただく。ありがとうございます。しかし話をよく聞いてみると、他の松本さんに書かれたものの失敗作をもらったようだ。夕食休みの間、戸辺三段と私の親友の強豪氏との10秒将棋を見学。結果は将棋倶楽部24で3000点を誇る戸辺君が底力を見せて逆転勝ち。いつものように親友に乗っていた私は、戸辺君に「ふじもと」のヒレカツ定食(2400円)をごちそうした。

 テレビを特別対局室の盤面からニュースに変えると、ライブドア強制捜査とのこと。ここの社長が球団買収で知名度が高くなる前、ある雑誌で「自分はすでに桃鉄100年目の状態で、自己資産は確定しているから後は何が起こっても大丈夫」というようなことを言っていたと思う。桃鉄は逆転のゲームなので、続けているうちに何でも起こるということか。

 羽生-久保戦は、羽生四冠がまさかの強襲からきれいに攻めをつなげて快勝。居飛車穴熊の名局であろう。全局終了後、2時過ぎに将棋連盟を出て家に帰った。翌朝、C2順位戦開始前に継作業室を訪れたある若手棋士に「どうですか、これ!」と羽生四冠一連の手順を見せる。もちろん私が指したわけではないですけれどね。そうして、「なななな、なんですかこれは」と驚いてくれる人の顔を見るのが、この仕事の楽しみでもある。

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